| 私たちが住むあわら市の里山には、傾斜地あたりで、ゴツゴツとして一見溶けたような石塊(鉄滓)が多数散在して出てくる所が数十箇所もあります。また、北陸最大級の古墳群からは剣が出土しました。「金津」という地名は鉄を作り、全国へ移出したことを示しています。
鉄は文明の根幹であり、古代においては先進勢力(継体天皇)を排出しました。近世には、「金津は毛抜き・鋏の特産地」でした。
私たちのグループは「鉄を作ってみよう」
ということになり、たたら研究会を作りました。今まで古代製鉄歴史文化に関心を持ってもらおうと、(1)「たたら製鉄実験」を小学校、サンドーム福井で実験し、金津神社に奉納しました。また、(2)資料書「古代の製鉄遺跡」の刊行や会報「たたら通信」を発行してきました。
ところで、たたら製鉄実験の公開では、鉄ができた!と驚くと同時に、きまって、鉄で何をつくるの?と聞かれます。形を造って見せることは大切と実感しています。
形を造るには、鍛造と鋳造 があります。まずは鍛造、鉄を打って古墳の石切に使ったと想像するタガネを造りました。その他に刃物も造りました。
今年は、鋳造にこぎつけることができました。 中学の生徒さんに形作りしてもらった文鎮や、会員からの継体天皇像を鋳込み、文化祭で展示紹介しました。今後ますます、造形に力が入りそうです。
このように、会員には「若いもん」が多くて実験ばかり熱中しており、たたら製鉄の歴史研究が、なおざりになっているようで、あまり、進んでおりません。今後、資料の発掘や資料の整理にも力を入れていくべきと実感しています。
【活動の経緯(研究会の歩み)】
(1996)「研究会」を発足し、自作炉での研究を始める
(1997)元旦たたら製鉄(金津神社)奉納を始める 。たたら講演会
(1998)炭焼きを始め、サンドーム福井で製鉄
(1999)鍛造タガネ作成。「古代の製鉄遺跡」を発刊
(2000)法人設立。金津のたたら遺跡調査会
(2001)県民社会貢献活動知事奨励賞受賞。福井大学子どものものづくり体験教室
(2003)福井市文殊小学校、文殊山のぼり大会で「そぶ」製鉄実演
(2004)野外調査会。細呂木小学校で古代製鉄遺跡の学習会。住みたくなるまちづくり全国交流大会参加。加賀市瓢箪池製鉄遺跡見学会
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