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福井市   越前若狭ふるさとリポート  
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  市民参画のまちづくり
「まちづくり10年のあゆみ」
   
       
 
 福井市では、平成6年度から「市民参加型(運動会型)市政」の重要施策として、「うらがまちづくり事業」を進めてきました。この事業は市民一人ひとりがまちづくりの一役を担い、自ら考え参加することによって、活力あるまち、人にやさしいまちづくりをめざして福井市内43全地区で取り組まれました。(「うらが」とは「私の」という意味の福井弁。)
 「うらがまちづくり事業」の精神を引き継いだ「21世紀わがまち夢プラン事業」では、その思想をさらに発展させた、市民主導のまちづくりとして、新世紀における「地区のあるべき理想の姿」を「夢プラン」として市民自らが策定し、その実現に向けて取り組みました。
 「夢プラン事業」は、平成15年度で終了しましたが、まちづくりは息の長い取り組みが必要です。
 まちづくり10年間の総決算として平成16年10月に開催する「住みたくなるまちづくり全国交流大会」を契機に、新たなまちづくりのスタートを踏み出します。
 
【先発事業(うらがまちづくり事業)の概要】
地区民によって結成された"ハーモニーあそうづアンサンブル"
地区民によって結成された
“ハーモニーあそうづアンサンブル”
(麻生津地区)

≪事業主体≫
 各地区で組織されたうらがまちづくり○○地区委員会
 <43地区とは、公民館区(ほぼ小学校区と一致)をベースとした地区割で、1地区1組織の設置。>

≪実施期間≫
 平成6年度計画策定
 平成7年度〜9年度(推進事業)
 平成10年度〜12年度(支援事業)

≪事業の内容≫
 43地区では、多様な歴史、伝統、文化、産業などを活かして独創的・個性的な地域づくりを行うため、各地区が自ら考えて、将来に向けて継承発展が期待される次のようなソフト事業を行いました。
(1) まちの資源を再評価または創造するもの
(2) 市民の連帯意識を高めるもの
(3) 地域づくりを担う人材を養成するもの
(4) 高齢化・国際化・情報化に対応するもの
(5) 福祉・環境・教育問題等の課題に取り組むもの
(6) 平成2年度に「ふるさとおこし42」で取り組んだ事業を継続するもの

≪市の支援≫
平成6年度 実施計画策定費用として交付金を交付
平成7年度〜9年度 実施計画に基づき実施される事業に対し、当該事業の推進に必要と認められる経費の90%に相当する額を補助(上限有り)
残りの10%については地区負担
平成10年度〜12年度 総事業費の2分の1の補助金を交付(上限有り)

《事業の成果》
 「うらがまちづくり事業」は各地区の自由な発想のもと、それぞれの地区づくりにつながる事業が展開されました。それは、43地区43様といえるような多種多様な取組みとなり、各地区ともに「人の輪」、「地区を良くしようという心の輪」が形成され、「自分たちの手による自分たちのまちづくり」を体験し“市民参加のまちづくり事業”として有意義な成果をおさめました。具体的な事業の成果として、地区史、マップ、シンボルマークなど目に見える形での成果品が続々生まれたほか、地区住民による楽団結成、祭・イベントなど多種多様な事業があげられます。
 そして、当事業は平成9年度の「潤いと活力のあるまちづくり」優良地方公共団体自治大臣表彰(住民参加のまちづくり部門)を受賞するに至りましたが、これも地区事業を支えた市民一人ひとりの活動の賜物です。

 
【21世紀「わがまち夢プラン事業の概要」】
旭の歴史を訪ねる旭地区史跡ツアー
旭の歴史を訪ねる旭地区史跡ツアー
(旭地区)

 「うらがまちづくり事業」の思想をさらに発展させ、新世紀における「地区のあるべき理想の姿」を考える「21世紀わがまち夢プラン地区基本計画」を平成12年度に策定し、13年度からはその計画実現に向けて事業を実施しています。

  1. イメージアッププラン「CI計画」:21地区
  2. ものづくりプラン「産業計画」:3地区
  3. たすけあいプラン「防災計画」:14地区
  4. ひとづくりプラン「教育計画」:25地区
  5. おもいやりプラン「福祉計画」:18地区
  6. エコプラン「環境計画」(必須項目):43地区
  7. カルチャープラン「文化計画」:18地区
  8. その他地区独自のプラン:2地区

 上記8項目のうち、「環境計画」を必須項目として、各地区が3項目以上に取り組むものです。

 
【事業主体および組織】
 事業の実施は、市内43地区ごとの住民により組織された「21世紀わがまち夢プラン地区委員会」が行っています。この委員会の構成は各地区の自主性によりますが、若者から高齢者まで幅広い住民の参加のもとに地区の智恵と情熱を結集することを目指しました。
 
【市の支援】
21世紀わがまち夢プラン策定事業 地区づくり研修会
21世紀わがまち夢プラン策定事業
地区づくり研修会

 平成12年度は、実施計画策定費用として交付金を交付した外、地区づくり研修会、地区づくりアドバイザー派遣、出前講座、地区図の配布などの支援を行いました。
事業実施期間(平成13年度〜15年度)中は、実施計画に基づき実施される事業に対し、当該事業の推進に必要と認められる年間事業費の60%〜80%に相当する額の補助金(上限有り)を交付します。

[ホームページの公開]
平成15年3月にまちづくりホームページ「福・吹く・ふくいのまちづくり」を公開しました。
過去の実績や地区の取りくみなど、最新の情報を発信していきます。
http://www.city.fukui.fukui.jp/fukumati/

 
《取組み内容》(13年度〜15年度計画)
CI計画
主な取組み:
 地区の歌・音頭づくりや広報誌、祭り、案内板設置などが多く、その他にホームページの作成やメモリアルベンチの設置、自然環境を活かしたビオトープ事業(ホタルやめだかの里研究)、地区の自然や特徴を利用したイベントなどもあります。
 
産業計画
主な取組み:
 山菜、農産加工品の開発に加え、民芸品の特産化(計画した地区は3地区と少ない)を行っています。
 
福祉計画
主な取組み:
 いきいきサロン、独居老人・高齢者交流、高齢者学級などの高齢者活動やふれあいの場づくりが多く、その他老人たちの経験を活かした名人・達人の発掘で子供たちとの三世代交流、また、食事サービスを通じての独居老人の安否確認、福祉カードの作成なども盛り込まれています。
 
防災計画
主な取組み:
 防災ハンドブック、防災マップ、防災・避難・救出訓練などが多く、その他に少年防災クラブの設立、昔懐かしい小学生による夜回り、避難所の調査・ミニオリエンテーションなどを計画している地区もあります。
 
教育計画
主な取組み:
 講演会・学習会・体験学習会の開催、文集・子供新聞・コミュニティ新聞・ミニコミ紙の発刊などが多く、その他に江戸時代に開設された学問所の復活やエコマネーの導入、三世代交流や高齢者人材活用などの計画もあります。
 
環境計画
主な取組み:
 「環境計画」は、地球的問題としてとらえられていることから、必須項目として全地区が計画しています。
川・公園などの清掃奉仕活動、ゴミ分別・減量の徹底、研修会・学習会・見学会の開催、ゴミカレンダー・広報誌の作成、看板の設置、花いっぱい運動、ガーデニング・花壇づくりなどが多く、その他に買い物袋持参運動、この運動と連動してポイントカードの統一、利用カードの普及、環境面からのエコマネーの導入を計画する地区もあります。また、ビオトープをつくり下水の処理水で水草・魚・水棲生物を飼育・観察、ホタルや水棲生物の調査計画、地区の自然環境を守る運動などもあります。
 
文化計画
主な取組み:
 地区の歴史、史跡の調査・確認、歴史マップや案内板の設置などが多く、他にホームページの開設、人材バンクや文化少年団の開設などや、おもしろい計画では、無人駅舎の利用や地区の特徴を活かして休憩所や資料館の設置を視野に入れている地区もあります。
 
その他計画
主な取組み:
 スポーツ、イベント、凧揚げの3項目が取り組まれています。(スポーツ、イベントについては、児童の地区体育大会への参加やサマーフェスティバルの開催)凧揚げについては凧揚げ祭りの開催、凧作りマニュアル作成・講習会の開催、凧の会の発足を計画しています。

※上記の取組内容について、地区の切り口の違いによって同じような内容であっても違う計画に組み込まれていることがあります。また、全項目同時に取り組むのでなく単年度事業の場合もあります。
 
【まちづくり10年間の成果】
 本市のまちづくり事業は、「自分たちのまちづくりの発想を自分たちの手により実現していく」ことを基本としており、市内全43地区がそれぞれ独自の発想のもとで、43通りものまちづくりが行われました。
 まちづくり事業への取り組みによって、地域特産品の開発がなされたり、地区のイメージアップを目指したイベントやまつりは、地区の名物行事に発展し、歴史の再発見や伝統芸能の復活も行われるなど、全国に誇れる特徴的なまちづくり事業へと拡大してまいりました。
 また、目に見えないものとして、地区の「活性化」、「連帯意識の醸成」、「人材の育成」などにより、自治意識が浸透し、「自治力」の向上が図られるなど、大きな成果をあげました。
 
【今後の取組】
 「21世紀わがまち夢プラン事業」は、平成15年度で終了し、平成6年以来取り組んできたまちづくり活動は10年の大きな区切りを迎えました。
 そこで、これまでのまちづくり活動10年間の総決算として「住みたくなるまちづくり全国交流大会」を平成16年に開催します。
 本大会では、全国の自治体関係者やまちづくりに関わる方々と交流するため、市内全43地区での交流会や、地域活性化・NPOについてのフォーラム、また、全国の特徴あるまちづくり活動事例や伝統芸能、特産品や名物料理の紹介など様々なイベントを予定しています。
 この大会において、市民、全国の自治体、まちづくり団体、及びNPOとが相互に交流するなかで、住民自らが地域のまちづくりについて考え、まちづくり活動において培った市民の自治意識を、さらに高めるとともに、新たなまちづくりのスタートとして、市民と行政が将来のまちづくりをともに考え、今後のまちづくりはどうあるべきかということについて提案したいと考えています。
 地方分権時代において、従来どおりの画一的な行政ではなく、地域に根ざす行政、地域と一体となった行政を推進することが重要であり、そのためには、地域の課題を住民自らの手で解決する力、あるいは、行政との協働の中で、解決していく力、いわゆる「自治力」が必要となります。
 市民の「自治力」を高め、「市民協働による豊かなまちづくり」を今後とも、展開していきます。
『住みたくなるまちづくり全国交流大会』
日程:平成16年10月8日(金)〜10日(日)
事業概要
  ○地域活性化フォーラムin福井
     自治コミュニティ形成時代を迎え、住民の自主性・自立性による地域づくりのしくみが求められていることから、活力ある新しい地域づくりの方向性を見出すため、意見交換します。
 構成 …基調講演、パネルディスカッション
 主催…福井市・(財)地域活性化センター
  ○まちづくり交流会
     福井市内各地区と全国のまちづくり団体が、体験イベントや夜なべ談議など本音の交流を通して将来のまちづくりについて話し合います。
 構成…個別交流:地区単独で、1対1又は1対2以上の団体と交流する。
      グループ交流:市内の複数地区がグループを構成し、複数の団体と交流する。
  ○全国まちづくりメッセ
     総務大臣表彰や地域伝統芸能大賞を受賞する等、特徴あるまちづくり活動を展開する団体を迎え、活動事例の情報展示や物産販売、芸能発表等、まちづくりをわかりやすく紹介し、情報を交換します。
 構成…まちづくり活動事例発表、地域特産品展示販売、名物料理実演販売、芸能発表
  ○NPOフォーラムin福井
     市民・NPOと行政との連携によるまちづくりを目指し、地域間の連携やNPOとの協働をすすめる上での課題や方策について研究し合います。
 構成…基調講演、パネルディスカッション、分科会
 主管…NPOフォーラム開催委員会
※あなたも交流してみませんか?全国から多くの皆様方のご参加をお待ちしています。
 
【担当者から一言】
 そこにしかない魅力…それは「人」です。きれいな風景や美味しい料理は他の場所にもあるけれど、△△町の○○さんはそこにしかいない。何度も足を運ぶようになるのは「人」に会うのが楽しいからではないでしょうか。
 そして、その一人ひとりの「マンパワー」がこれからのまちづくりに最も必要不可欠で、地域活性化に繋がる原動力と考えています。
 さらに、その「力」は交流によって、より大きなエネルギーになると思います。「住みたくなるまちづくり全国交流大会」における全国のまちづくり関係者との交流を起点として、豊かで個性ある「まち」(地域社会)を創出するため、行政と住民が連携・協働するまちづくり事業を継続して推進し、新たなまちづくりの一歩を踏み出したいと考えています。
 
事業名 うらがまちづくり事業 21世紀わがまち夢プラン事業
自治体名 福井県福井市
事業開始年度 平成6年度 平成12年度
類型 公民館区
(小学校区とほぼ一致)
公民館区
(小学校区とほぼ一致)
対象となる「集まり」の単位 43地区
担当課 福井市市民生活部市民協働推進課
連絡先 TEL 0776-20-5300<直通>
FAX 0776-20-5391
E-mail collabo@city.fukui.lg.jp