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小浜市   越前若狭ふるさとリポート  
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  小浜市では、食のまちづくりを進めています。    
 
小浜市が考える食のまちづくり

 小浜市には、飛鳥・奈良の時代に伊勢・志摩や淡路と並んで、朝廷に食を供給していた「御食国」としての歴史があります。
 また、平安時代以降は、「若狭もの」という呼称のもと、京の都の 食卓も支えました。
 小浜市では、こうした伝統ある食に着目し、食のまちづくりを推進しています。
 食は、地域の伝統・文化・生活と密接な関わりをもっており、食に光をあてることによって、地域の総合的な政策も大きく方向づけることができます。
 例えば、歴史と伝統ある食文化に着目することは、地域のアイデンティティーの形成に寄与することになるでしょう。安全な食をたゆみなく供給するためには、農林水産業をはじめとする産業の振興は欠かせません。また、食を大切にすることは、それを育む自然環境を保全することにつながりますし、食を通じて人と人との交流も生まれます。そもそも人が生きるうえで欠くことのできない食をとらえることで、教育の大切さも見えてきます。
 このように、小浜市では、食を広範にとらえてまちづくりを行っていきたいと考えています。


 
小浜市食のまちづくり条例の制定

 食のまちづくりの構想を実現していくため、また、今後、食のまちづくりを持続的に展開していくため、その裏づけとして、平成13年9月21日に小浜市食のまちづくり条例を制定し、平成14年4月1日から施行しました。
 条例の起草にあたっては、同年2月15日に起草委員会を設置し、12名の委員の方に、合計6回の会議を通して検討していただきました。
 全8章33条からなるこの条例では、基本原則や、食のまちづくりの構想を実現していくための基本施策のほか、市民や事業者にも主体的に参画してもらい、互いに理解し合い、協働してまちづくりを進めていくことと等を規定しています。

 
食育の推進

 人は、生まれ育った土地および環境と密接なつながりを持っており、その土地で生産されたものを食することが最も身体に良いという「身土不二」や「地産地消」の観点から、市では命を受けたその瞬間から老いていくまで、生涯を通じて食の教育すなわち食育の対象とした「生涯食育」を提唱し、その推進に取り組んでいます。
 更に、平成16年12月には全国発の「食育文化都市」宣言を行い、「食のまち」としてさらなる特色の創出や発展につなげていくことを目指しています。

 
キッズキッチン
キッズキッチン 幼児を対象とした食育事業として「御食国若狭おばま食文化館」のキッチンスタジオにおいて「キッズ・キッチン」を実施しています。
 幼児が地元食材に触れ、自分の力だけで料理をするなかから、食に対する興味を育むことは勿論、他にも達成感、感謝の気持ち、そして命の尊さまでも学ばせるというものです。また、子供達の成長だけでなく、一生懸命に取り組む我が子の姿を通して、親達にも「食」の大切さを再認識させることもねらいとしています。
 この取り組みが評価され、平成16年1月には、農林水産省提唱、農山漁村文化協会等主催の「地域に根ざした食育コンクール」で特別賞を受賞しました。
 
インターンシップ生の受け入れ
 市町村での行政事務に接することにより、学生の学習意欲の喚起、高い職業意識の育成に寄与するとともに、食のまちづくり条例や、それに基づく食のまちづくりに対する理解を深めてもらうことを目的として、大学生および高校生のインターンシップを受け入れました。本年度は、福井県立大学・京都産業大学・高知女子大学から各1名、地元若狭高校の生徒2名が職場体験をしました。インターンシップ生は、食文化館および濱の四季の運営や事務補助に携わり、小浜市が進めている「食のまちづくり」の一端に触れてもらいました。
 
御食国いきいきまちづくり活動支援事業

 小浜市には12の地区がありますが、その地区毎に市民が自主的、主体的に食のまちづくりを推進していくために、平成13年度から3年間かけて地区振興計画を策定しました。
 今年度よりその地区振興計画に基づく活動を推進するため、支援しています。(50万円×12地区×3年)
 平成16年度には食のまちづくり推進大会を開催し、まちづくり活動の普及・啓発に努めています。

 
御食国大使の設置

 小浜市の食の良さを、多くの人に知ってもらい、市外でアピールしてもらうということを目的に、小浜市にゆかりある方、食文化に関わりがある著名な方を、小浜市の御食国大使に任命するというもので、現在79名の方に就任していただいています。

 
スロータウン連盟への加盟

 小浜市は、「食のまちづくり」そして「地産地消」等を推進する観点から、効率、利便性を重視する「スピード社会」に対して、じっくり、しっかり手間隙をかけて物事を深く追求し、保存・再生に重点を置く「スロー社会」という二つの社会(社会システム)が共存する懐の深い社会の構築を目的として設立された「スロータウン連盟(事務局:三井物産戦略研究所、60市町村参加)」に平成15年9月に加盟しました。
 初めての活動として、同連盟が、日本の食料自給率向上への国民の関心を高めるとともに、地域の農産物、伝統文化、観光資源などのアピールを目的に連盟加入市町村が連携して開催した「地産地消 日本の秋大収穫祭 〜ふるさとの味へ帰ろう〜」に参加。「若狭路博2003」を加盟市町村においてPRしました。
 今後、三井物産戦略研究所や加盟市町村と連携し、新しい政策やイベント・プロジェクトを打ち出していく予定です。

 
お米ギャラリーの設置について

 福井県産コシヒカリ等地場産のお米の消費拡大やPR、ごはん食を主体とした福井型食生活の推進、地産地消等の観点から、福井県農業協同組合中央会及び若狭農業協同組合(JAわかさ)の協力を得て、御食国若狭おばま食文化館内に「お米ギャラリーふくい」を開設しました。
 お米を使った料理のレシピカードの他、地場産農産物を使った料理のレシピカードも無料で提供しており、女性を中心に好評です。キッチンスタジオとの連携も今後行っていく予定です。

 
食の安全・安心〜リスク・コミュニケーションの推進〜
  昨今の食の安全・安心についての関心の高まりや、平成15年7月に食品安全基本法が施行され内閣府食品安全委員会が設置される等政府の食の安全・安心に係る体制が整備されることを受け、食の安全・安心に関する各種情報を提供するホームページを立ち上げました。
 この「食の安全・安心情報ページ」は、政府が推進するリスクコミュニケーションの観点から、食の安全・安心に関する各種情報を体系立てて整理し、より正確な、また、より多くの情報をわかりやすく提供しています。
注)
リスクコミュニケーションとは、地域コミュニティを構成する関係者(市民・行政・企業など)がコミュニケーション(対話)を通じて、リスク(危険性)に関する情報を信頼関係の中で共有し、リスクを低減していく試みのことです。リスクコミュニケーションでは、@ゼロリスク(危険がないということ)はない、Aリスク(危険)とベネフィット(メリット、利点)の両方を考えることが必要、Bリスクについてはある程度不確実性は避けられない、との視点に立って、市民個々人が、リスク情報について、正確な情報を得、自らリスクについて理解することが求められます。また、行政は、より専門的、客観的、科学的な情報の提供に努め、市民がリスクについて主体的に判断しうる体制を整備することに努めることが求められます。単にマスコミ等の報道により、振り回されることなく、正確な情報に基づき、リスクを判断する体制づくりを目指します。
 
食の図書館
小浜市立図書館 小浜市立図書館では、食のまちづくりの一環として、館 内に「御食国若狭おばま図書コーナー」を設置し、食のまちづくりに関わる各種資料コーナーの充実に努めています。市の顧問である石毛直道氏(食文化)、奥村彪生氏(伝承料理)の著書をはじめ、広範な分野にわたるコーナーとなっています。
 
町並みの保全−町並みと食の館(たて)
 食のまちづくりのを実体験していただくため、「町並みと食の館」を整備しました。この施設は、明治期に隆盛を見た茶屋町の代表的な家屋「酔月」を町並み保存対策事業の一環として、伝統的建造物の特性を活かした地域の活性化と環境に調和した町づくりを進めるため修理再生したものです。
 本施設では、「御食国若狭おばま」の歴史をDVDで楽しみながら、また、各種会合にご利用いただきながら、御食国若狭おばまの「癒しの食事」を楽しんでいただけます。
 
「杉田玄白賞」の公募
杉田玄白 小浜市が生んだ郷土の偉人、杉田玄白先生の「医食同源」 の理念に沿って、食と医療あるいは健康増進等に関する進歩的な研究や取り組みを行っている方を平成14年度から全国募集し、功績顕著な人を「杉田玄白賞」として表彰しています。授賞式並びに記念講演を行うとともに、その成果を小浜市の推進する「食のまちづくり」に活かし、今後もより意義のある賞となるよう計画しています。
 
御食国若狭おばま食文化館(愛称:マーメイドプラザ)
 小浜市では、(1)交流人口の拡大、(2)地域産業の振興、(3)食のまちづくりの普及啓発を目的として、食のまちづくりの拠点施設「御食国若狭おばま食文化館」を建設、平成15年9月1日に竣工、同月14日にオープンさせました。
 この「御食国若狭おばま食文化館」にはミュージアム、キッチンスタジオ、若狭工房、濱の湯(温浴)の4つの機能があります。
(1) 食のミュージアム
 
さば寿司や、若狭がれい、若狭ぐじなど、御食国若狭おばまの食の歴史・伝統・文化に触れ、学び、体験することができます。
(2) キッチンスタジオ
  若狭の新鮮な食材を使った料理を観光客自ら体験調理できます(テレビ収録機能を兼ね備えた料理スタジオ。大型かまど、試食コーナーもあります。)。
(3) 若狭工房
  若狭塗り(塗箸等:箸の生産量は日本一)、瓦、和紙、めのうといった伝統工芸の加工体験が可能です。展示・販売コーナーもあります。
(4) 濱の湯
  心身の疲れを癒し、リフレッシュできる温浴施設です。小浜は、江戸時代の蘭方医、杉田玄白のゆかりの地であり、「医食同源」の観点から、「濱の湯」では、海草湯、薬草湯をはじめ、御食国若狭おばまの食材を使った料理も提供しています。
 
食事処「濱の四季」
 御食国若狭おばま食文化館の新たな機能として、食事処「濱の四季」を運営しています。
 この施設では、地元の水産物を活用した伝承料理を提供する他、テイクアウト販売も行います。
 若狭おばまの自然と歴史が育んだ味をお楽しみいただくことができます。ぜひお越しください。
  場所:
営業時間:
定休日:
席数:
述床面積:
付帯施設:

小浜市川崎3丁目5番(食文化館 南隣り)
11:00〜21:00(軽食・喫茶のみ 14:00〜17:00)
毎週水曜日
椅子席28席、畳席20席
242.1u
多目的広場(約250u)