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永平寺町   越前若狭ふるさとリポート  
  永平寺町 大本山永平寺のある町
夏の終わりの風物詩
永平寺町
  えいへいじ納涼まつり・大燈籠ながし  
 
永平寺町の特徴
 永平寺町は、福井市の東方約12kmに位置する人口約7千人の南北に長い町です。町の中央を東から西へ、清流・九頭竜川が流れており、町を縦断する永平寺川が九頭竜川に注いでいます。
 また、歴史的文化遺産として曹洞宗大本山永平寺があります。今から約750年前の寛元2年(1244年)鎌倉時代に道元禅師によって開創された修行道場です。室町時代の初めには、天皇から“曹洞宗第一道場”の勅額(ちょくがく)を贈られ、文字どおり日本の禅修行の最高峰として歴史を刻んできました。今でも約150名の雲水たちが道元禅師によって定められた厳しい作法に従って禅の修行が営まれ、荘厳な雰囲気をかもしだしています。
 このような世界に誇れる文化遺産を活かした町づくりを考えて、大本山永平寺の御協力の下、えいへいじ納涼まつり・大燈籠ながしを開催しています。
 
イベント開催の経緯
 昭和58年から商工会青年部が永平寺中学校グランドで夏まつりとして「えいへいじ納涼まつり」を始めました。また、昭和63年には、永平寺町を県内外にアピールするとともに全町民が楽しめるイベントにするため、商工会青年部が町へ働きかけ、協議した結果、天下の名川・九頭竜川を活用するとともに名刹・大本山永平寺の協力を得て「えいへいじ納涼まつり・大燈籠ながし」(実行委員長 商工会青年部長)を創設しました。
 特に当時の大本山永平寺監院老師(かんにんろうし)から「社会に開けた永平寺をイメージしていただくため、町の活性化にも協力したい。」という前向きな言葉を頂きました。
 その後、次第に祭りが大規模となり、青年部中心の行事としては重荷となったため、商工振興と町の活性化を図るべく平成7年(第8回)から実行委員長を商工会長へ交代しました。
 更に、この祭りが夏の終わりを告げる風物詩として県内外から注目を集めるイベントとなったこと、当初から大会長には町長が就いていることに鑑み、平成10年(第11回)からは町区長会長が実行委員長になって、全町あげての町おこしの祭りとして開催しています。
 
イベント実行委員会
 毎年8月下旬に九頭竜川の河川敷と大本山永平寺の2つの会場で行われるこの祭りは、町民参加・手作りの祭りを目指し、2月頃から、町内各団体長に集まっていただき納涼まつりの運営について協議をしています。3月には企画委員会を立ち上げ早期準備に取りかかっています。
 実行委員は町内、各種団体から選ばれ、それぞれ総務部、会場設営部、法要部、広報部など全11部会に分かれ、協議を進めていきます。委員には法要部、宿泊部など大本山永平寺の協力も必要なため、代表の役寮さんにも出席してもらっています。
 広報部では町内住民より納涼まつりキャンペーン隊を結成し県内外の少しでも多くの方々に祭りを見に来ていただこうと広報活動を展開しています。
 近年は、北陸、近畿、中部圏など県外からのバスツアーの方々も増え、また、金沢、京都、名古屋と広報していく中で、永平寺という名前を知っている方が多く、大変喜んでいます。
 
燈籠ながしのあるイベント
大燈籠ながし手作り企画 そばの早食い
大燈籠ながし手作り企画 そばの早食い
大燈籠ながし バザー鮎の塩焼き
大燈籠ながし バザー鮎の塩焼き
 イベント当日は、午後2時から大本山永平寺法堂(はっとう)にて燈籠の大施食会(だいせじきえ)【供養】が営まれ、別会場の九頭竜川河川敷では、町民による手作りの企画、各種バザーや子どもたちに遊んでもらえるゲームなどが行われています。バザーでは永平寺町の特産品などを低価格で販売し、永平寺そば、鮎の塩焼きなどの味覚も楽しめます。
 午後6時頃には県外からのバスツアーの方々が到着し、町の婦人部の方々を中心に約100名の人々で河川敷きを取り囲み、大きな輪になって、町民総踊りを行います。
 午後7時頃から大本山永平寺の役寮、雲水さんら約100名が河川敷会場まで出向き、祭壇に並べられた燈籠を前に燈籠川施食法要が営まれます。読経(どっきょう)独特の響きと会場全体の静けさが燈籠ながしをひきたたせてくれます。
 先人たちへの「愛と感謝」、「供養の思い」を込めた約1万基の燈籠が九頭竜川に流されていきます。ひとつひとつのろうそくの炎がゆらゆら揺れながら川面をゆっくり流れてゆき、やがて幻想的な一本の光の帯となって見ている人の心をなごませてくれます。河川で行う燈籠ながしでは日本一です。
 燈籠ながし終盤には花火が打ち上げられ、山々に囲まれた河川での花火は最高で、心地よい音が響き渡ります。
大燈籠流し 燈籠川施食法要
大燈籠流し 燈籠川施食法要
 
今後の課題とこれから  
その他の歴史と文化を活かした事業
 
(1)四季の森文化館(平成8年開館)
四季の森文化館 町の教育文化ゾーン“緑の村”に、図書館と資料館の複合施設「四季の森文化館」をつくりました。“心の里づくり”をすすめる永平寺町のこの施設は、曹洞宗大本山永平寺の傘松閣の建て替えを機に移築したもので傘松閣の文化的な価値を永く保存し伝えることを目的とし忠実に復元した建物です。総檜造り、壮大なスケールの建物の中には、別名「絵天井の間」とも呼ばれる160畳の大広間が華麗な花鳥彩画もそのままに再現され講演や研修など様々な文化活動に活用されています。
 
(2)永平寺参道マラソン大会
  (昭和62年から実施)
永平寺参道マラソン大会 春を告げるイベントとして毎年3月中旬に行われる「永平寺参道マラソン大会」。
残雪の残る中、曹洞宗大本山永平寺の修行僧たちがたどった旧参道を、全国から多くのランナーたちが作務衣姿の雲水たちと共に快走します。
 
(3)歴史街道整備

 「歴史文化の宝庫」である関西を、その資源を活用したり、内外に広く紹介することにより「日本文化の発信基地づくり」「新しい余暇ゾーンづくり」「歴史文化を活かした地域づくり」を推進しようとする広域プロジェクトです。永平寺町は、越前戦国街道に位置しています。
本町では、1.まちの魅力散策コース、2.道元禅師をしのぶコース、3.おおらかな自然を楽しむコース の3つのコースがあります。

歴史街道地図

 祭りを開催するため毎年多くの方々から協賛金として資金の援助をいただいております。しかし、今後もこのような資金を集めていくのは難しく、町の財政も厳しい状況にあります。このため、支出を抑えて内容の充実した祭りを開催していくことが、課題として考えられます。
 また、会場整備にかかる経費を抑えるために、対岸の河川公園に会場を移すことも考えられ、その場合には、大型駐車場を確保できるかが大きな課題となります。
 今後は、参加された方々が分かりやすい案内方法を考えたり、これまで来たことのない方が会場に行きたくなるような参加型イベントを考えたりしていきたいと思っています。町外から来ていただいている方々にも満足して帰っていただけるよう、また来年も来たくなるような祭り、夏の終わりの風物詩として全国に広めていきたいと考えています。