top > ふるさとづくり推進ひろば > 越前若狭ふるさとリポート > 坂井町

坂井町   越前若狭ふるさとリポート  
  坂井町 農業の新たな文化と創造をめざして 坂井町
  坂井町地域交流センター  
 
農業によるまちおこし
 坂井町は、福井県北部にある福井平野の中央に位置する人口約1万3千人の町です。町の全面積の約7割は農用地が広がる田園地帯となっており、生産性の高い企業誘致にも積極的に取り組み、農業と商工業の調和のとれたまちづくりを進めています。
 
地域交流センター「いねす」
 当町の農業は、米を主幹作物としで農家の平均経営耕地面積は1戸当たり1.5haと県内で最も多く、稲作を中心に良質米生産基地としての地位を確保してきました。
 しかし、ここ近年の食生活の多様化により、米需要低下による生産調整が行われてきました。また、輸入農産物の増加などから低価格化が進み国内外を巻き込んだ産地間競争が激化し、農産物の価格が不安定な状態になるなど、農業経営を取り巻く情勢は、大変厳しい状況にあります。
 その一方では、昨今の健康ブームや消費者の食に対する安全志向により、農産物においても新鮮で安全・安心な食材が求められる時代にもなりつつあります。
地域交流センター「いねす」
 このような中、町の地域資源を活用して「水田園芸を推進し、農業所得の向上を図り、また農村文化などを伝承し、都市及び地域住民の交流が図れる」特徴的施設という構想が生まれ、その構想を具体化したのが地域農業基盤確立農業構造改善事業の総合交流ターミナルとして整備した、坂井町地域交流センター、愛称「いねす」です。
 愛称「いねす」は約320点の応募の中から決定されました。坂井町は米どころなので稲がたくさんある〔英語の複数形の“S”〕ということの表現と「坂井町はイイですね」という意味もあわせてのネーミングです。
 
施設の概要
 坂井町地域交流センター「いねす」には、農産物直売所「いねす市」、とうふ・あげ・みその加工室、お食事ができる味処「けやき」、その他、展示室、体験教室、112の固定席を備えた交流ホールなどを整備しました。
 いずれも施設全体のバリアフリーに配慮しながら、施設維持管理の省力化と地球環境への配慮から太陽光のよる発電設備や夜間電力を活用した氷蓄熱装置を備え、また建物は木造の温かみとリズミカルな木組が心地よく感じられる構造となっています。
 
各施設の紹介
 農産物直売所「いねす市」では、毎日町内農家で収穫された新鮮な野菜・花・果物などを販売しており、年々その売上を伸ばしてまいりました。母体となったのは、町内にあった2つの直売所で、それが一本化し「いねす市」になったことにより、買い物客の利便性も向上し売上も倍増、農家の所得向上、水田園芸の発展に寄与しています。また、平成15年末からは、町内の婦人4グループにより地場産食材を使用した加工品(お惣菜)も販売が開始され、作る喜び・売れる喜びを実感しながら、充実した品揃えに貢献しています。
とうふ・あげ・みそ・しょうゆ
 とうふ・あげ・みその加工室は、町内産大豆とコシヒカリをだけを使用した無添加の食品で、大豆本来のおいしさが味わえます。作っているのは、地元の婦人グループで栽培から加工品まで町内で一貫した製品です。これらの販売は、「いねす市」で行われています。また、この他にも、町内産大豆と大野の名水との組み合わせでしょうゆの商品化にも成功しており、大好評を得ております。
 味処「けやき」は、地域の食材を生かした、お食事を提供しています。材料は、いねす市の新鮮な農産物を利用しており、旬の味・本物の味がご堪能できます。
体験教室
体験教室
 体験教室は、農村に伝わる伝承料理やわら細工・竹細工などの技を学べる教室です。先人の知恵を学びながら、また、それらをアレンジしながら、楽しく交流を深めながら体験できます。
 これらのほかにも、展示室では郷土出身のきり絵作家による常設展示を行い、ふと訪れた方にも楽しめる施設になっています。他に150インチのスクリーンを利用した各種公演・講習会ができる交流ホール、地域のかたが語らいの場として利用できる和室・いろり研修室などの設備を設けています。
 また、敷地内には、最新の道路案内情報と観光情報などが備えられた24時間利用可能な道の駅「さかい」も併設され、道路利用者の方々に質の高いサービスが提供できるようになっています。
 
今後の課題
 現在は、直売の販売は順調な伸びを示していますが、冬場の地場産品が減少する時期の対応、新規加工品の開発による品揃えの充実、安全・安心な農産物提供への技術的支援などの対応が重要になってきます。